外国の大学院への入学許可は試験の点数で決まるわけではありません。
試験の得点は志願者の数を絞るために使われますが、選考段階では他の要素が重視されます。

日本の大学と異なり、外国の大学院ではTOEFLやGREといった試験の得点は入学審査時の決定要素ではありません。試験は主に審査の最初の段階で、多数の中から有望な志願者に対象を絞る、いわゆる「足切り」に使われます。この最初の関門をクリアして入学審査の対象になるためには、TOEFLやその他の試験で一定の点数を確保することが大切です。しかしその後は主に経験や学力、大学院での就学に対する意欲や推薦状の内容といった4つの要素によって、最終的な入学の可否が判断されることになります。 

​

合格の可能性をあげるには

 

その１：基礎ステップ－出願期限前までに余裕を持ってTOEFLなど各試験の最低基準点をクリアしておくこと

入学の可否は主に別の要素によって決定されるとはいえ、選考審査に進むには各試験で必要最低限の点数を確保していなければなりません。最低限の点数は学校やプログラムによって大きく異なりますが、基本的には以下のとおりです。

TOEFL：TOEFLの最低基準点はほとんどの大学院や課程ごとに定められており、ホームページに明記してあります。

GRE：GRE Verbalの点数は日本人など英語を母国語としない志願者に関しては、ほとんど重要視されません。英語を非母国語とする志願者の語学力は、主にTOEFLの得点で判断されます。科学や工学関係の課程を志望している場合にはGREの数学試験の得点が「足切り」段階で大きく関わります。少なくとも750点以上は獲得するようにしましょう。

GMAT： GMATの点数は、主に人気の高いMBA課程で多数の志願者の点数を比較するために使われ、MBAへの入学合否を左右する大切な要素のひとつです。自分の志望している学校の過去の合格者の得点域に入る点数は獲得するようにしましょう。

各学校の過去の得点域はhttp://magoosh.com/gmat/files/2015/03/GMAT-scores-800x3390-e1425434069749.pngで公開されています。

その２：重要なステップ－大学院への入学許可は、志願者の経験、大学院での就学に対する意欲、学力（大学の成績、MBAの場合にはGMATの点数など）、推薦状の４つの要因が主に作用します。合格の可能性をあげるには、できるだけ早い段階で最低基準点をクリアし、より重要な４つのポイントの強化に力を入れる事が大切です。

１．大学院での専攻分野に関わる経験

強化・対策方法：出願までにまだ時間がある場合には、仕事やボランティア活動、インターンシップや講義など
あなたの専門分野での経験をできるだけ増やし、合格の可能性を高めましょう。

２.　大学院での就学に対する意欲
学校側は大学院での学習にしっかりした目的と強い意欲を持った学生を好んで選びます。
主な判断基準は出願エッセイの内容です。

強化・対策方法：早い時期から出願エッセイの計画や作成に取りかかり、大学院経験のあるネイティブ・スピーカーの留学コンサルタントに相談しましょう。Ivy League Consultingのコンサルタント陣は、出願エッセイの書き方についてのアドバイスや、あなたの書いた下書きに手を加えて完璧なものにするまでのお手伝いをいたします。出願エッセイの書き方については、当社ホームページの上部にある「ノウハウ」関係のリンク先をご覧になってください。

３．推薦状
志願者の専門分野の先輩からみた、細目にわたった客観的な評価書として使われます。

強化・対策方法：推薦状の内容を良くする方法はたくさんあります。例えば、推薦者を慎重に選ぶこと。そして彼らが効果的な推薦状を書けるように、できるだけ多くの情報を与えることなどです。Ivy League Consultingでは、あなたの教授や上司が推薦状を書けない場合には、代行して作成するサービスを行っています。強力な推薦状を手にする方法については、当社ホームページのトップページにある「ノウハウ」関係のリンク先をご覧になってください。

４．学力（大学の成績や専攻、MBA課程を志願している場合にはGMATのスコアも）
あなたのこれまでの学業成果を確認し、大学院の学生としての可能性などを判断します。 

強化・対策方法：まだ在学中であれば、勉学に励みできるだけ良い成績を残すようにしましょう。